●ホブソン
ヨーロッパ 英国 AD1858 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1858〜1940 イギリスの経済学者。ダービーに生まれ,オックスフォード大学卒。母校で経済学文学を講じたが著書『産業の生理学』(1889)で忌まれ解任,以後在野の学究となる。フェビアン協会加入。初めは自由党員であったが,第一次世界大戦中に軍国主義を批判して離党,戦後は労働党政治への寄与が大きい。帝国主義戦争として有名なブーア戦争中に主著『帝国主義論』(1902)を著す。19世紀後半以降の列強の帝国主義的拡張・領土分割競争の原因を資本主義の近代的発展・過剰資本の輸出にあるとし,帝国主義時代の特徴を的確に把握し批判した。当時謳歌されがちであった帝国主義への初の体系的理論的批判の書であり,その功は大きい。また彼は資本主義の矛盾を国民福祉と調和させようとする厚生経済学者であり,帝国主義の諸悪もなんらかの社会改良的手段で回避できると考えていた。つまり自由主義の立場での帝国主義批判である。