●ボハラ
NIS諸国 ウズベキスタン共和国 AD
ソ連邦中央アジア,ウズベク共和国のザラフシャン川下流域にある古代からのオアシス都市。古来豊穣で聞こえたソグディアナの一中心地で,古代にはヌミジュカト(『魏書』の〈忸密〉)と呼ばれ,隋・唐代には安国と記されている。7世紀の『大唐西域記』に〈捕喝〉として初見し,以降はこの名でのみ行われた。7世紀後半,イスラーム軍の征服ののち,地域のイスラームの拠点にもなり,9世紀のサーマン朝の首都となって以降しばしば地方政権がこの地に成立した。13世紀のチンギス=ハンによる破壊ののちにも復興したが,地域の中心は東のサマルカンドに移った。16世紀トルコ系ウズベク族の南下と,その一派がボハラ=ハン国を建てたことにより,中央アジア西部最大の都市として復活した。19世紀後半のロシアの南下により,その保護国となって革命を迎えたが,現在は地域の農・商業の中心地のみならず,工・鉱業都市としても繁栄している。