●ボニファキウス8世 ボニファキウスはっせい
ヨーロッパ イタリア共和国 AD1234 両シチリア王国
1234?〜1303 ローマ教皇(在位1294〜1303)。インノケンティウス3世の方向を受け継いで教皇権の強化拡大をめざしたが,1296年以降フランス王フィリップ4世と争い,結局教皇権の衰退に端を開くこととなった。対立の原因は,フィリップがフランドル諸都市攻撃の戦費調達のため,教皇の許可なく国内聖職者に課税を強行したことにあった。教皇は回勅をもって課税を禁じたが,国王は1301,02年と2度にわたって全国三部会を召集,国内の支持をとりつけてそれを拒否した。1302年,教皇はついに有名な回勅「ウナム=サンクタム(唯一の聖なる)」を発して,世俗世界王権に対する教皇権の絶対的優位を説き,国王を破門しょうとした。しかし,先手を打った国王の腹心ギョーム=ド=ノガレにより,アナーニ滞在中を襲われ捕えられるにいたった。アナーニ市民の反撃でほどなく解放されローマに帰ったが,事件後1カ月にして,屈辱のうちに世を去った。