●ボードレール
ヨーロッパ フランス共和国 AD1821 ブルボン朝
1821〜67 フランスの詩人。パリで生まれる。6歳の時父を失い,母は再婚するが少年にとっては強い衝撃となり,終生義父に反感をもつ。パリで文学的ボヘミアン生活(1839〜44)。英国で当時はやっていたダンディスムを実践。15年来書きためた詩をまとめて『悪の華』(1857)として出版。これは風俗壊乱の廉(かど)で罰金と詩6篇の削除を宣告される。『小散文詩集』(別名『パリの憂鬱』)(1869)は死後刊行される。彼の詩は人間の悪徳・貧困・老い・死を直視し,そのような悲惨の中にこそ美を見いだそうとするものであり,匂い・色・音の交感という万物照応の理論にもとづき,磨きぬかれた詩句によって表現されている。近代詩の始祖とされ,ヴェルレーヌ・ランボー・マラルメをはじめ次代の詩人たちに大きな影響を与えた。詩のほかに美術批評においても活躍し,ドラクロワ論など優れた批評を残している。またエドガー=ポーの翻訳もある。
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