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●ホッブズ

ヨーロッパ 英国 AD1588 チューダー朝

 1588〜1679 イギリスの哲学者・政治思想家。

 オクスフォードを出て,終生彼の援助者となる,のちの伯爵キャベンディッシュ家の家庭教師になる。メルセンヌ=ガリレオを知り,国内ではベーコンに学ぶ。

 王党派・議会派双方から攻撃されフランスに亡命(1640〜51),デカルトらと交わり主著『リヴァイアサン』(1651)など著述を刊行,クロムウェル治下に帰国後は平穏な文筆生活を送った。ホッブズは,物体分子の運動が機械的に生む感覚を“認識”とみる点で経験哲学に属する。人間の自己保存欲を善として功利主義の芽をみせ,政治論では,みながこの生命の自己保存(自然権)の貫徹をはかるとき,自然状態では〈万人対万人の闘争〉を現出し,かえって自己保存が否定されるがゆえに,これを統御実現する強力な主権が社会契約によってたてられねばならないと説いた。一見絶対王権擁護ととられるが,ホッブズにとって政体の如何を問わず,絶対主権は手段にすぎない。

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