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●ホーソーン

北アメリカ アメリカ合衆国 AD1804 

 1804〜64 アメリカの作家。マサチューセッツ州のセイレムに生まれる。代々厳格な清教徒の家柄で,先祖には1692年の魔女狩りに際し,厳しい判決を出したジョンがいる。それを罪意識として継承するホーソンは,のちの作品中で“呪い”として表現している。ボードン=カレッジ卒業後,孤独のなかで創作に専念,小説『ファンショー』(1828)を自費出版。短編小説にも優れたものが多く,短編集『トワイス・トールド・テイルズ』(1837)や「若いグッドマン・ブラウン」などを収めた『旧牧師館の苔』(1846)がある。代表的長編小説は『緋文字』(1850)である。セイレムの税関に勤務していたころから執筆されたこの作品は,17世紀のボストンを舞台に,姦通を犯した一女性に加えられる苛酷な圧迫を中心におき,それにかかわる人々の心理の揺れを鮮やかに表現したものである。次作『七破風の家』(1851)も清教徒社会の規律のゆきすぎとその欺瞞性を批判したもので,新旧世代の対立を中軸に,過去の“呪い”からの脱却,末来への明るい展望を追求するロマンス風の小説である。『ブライズデイル・ロマンス』(1852)は,1841年ホーソン自身が参加したユートピア的実験農場ブルック=ファームでの体験をもとにした作品であり,登場人物間の関係におけるエゴイズムの問題に焦点があてられる。『大理石の牧羊神』(1860)はイタリアを舞台に,一殺人事件をめぐる罪意識およびその救済が主要なテーマとなっている。同時期の作家メルヴィル(H.Melville)との親交により彼に多大な影響を与えた。

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