●保守党 ほしゅとう
ヨーロッパ 英国 AD
イギリスの政党。王政復古後に出現したトーリー党の後身。フランス革命期ピット首相の率いるトーリー政権は保守反動政治を実施。ナポレオン戦争後,産業革命進展のなかで,党内にもカニング・ハスキッソンら自由主義派が台頭。彼らは保守を名のり始める。1832年選挙法改正,1846年穀物法廃止問題などで自由主義派脱党。同世紀後半ディズレイリが保護貿易派を率いて保守党再建。トーリー=デモクラシー(現制度の保存・帝国の維持・人民の状態の改善)を掲げて党勢回復,自由党との2大政党による政党政治時代が現出した。この党は現存諸制度に価値を認め改革変革に懐疑的で,私有財産制・国内秩序の維持・国民の団結・国防重視・国益保護,イデオロギーよりも現実重視の傾向が強く,既成階級の主張を反映している面が強い。20世紀に入ってからは,自由党に代わって実業界からの支持を集めている。1886年チェンバレンらの自由統一派を吸収し,このころからディズレイリ・チェンバレンらにより帝国主義政策を強化し,第一次世界大戦前後の世界の帝国主義時代をリードした。自由党凋落後は労働党と交互に政権を担当している。