●ホジャ
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元来は貴人を意味するペルシア語。イスラーム世界の諸地域で一般に先生・師・主人,あるいは宦官・大商人などの意で用いられる。歴史的には9〜10世紀のサーマーン朝の宮廷でワジールが大ホジャと呼ばれ,12世紀以降の中央アジアではのちにナクシバンディー教団と呼ばれるイスラーム神秘主義教団の導師がホジャと呼ばれた。その一派は14世紀以降東トルキスタンにも進出し,17〜18世紀にはカシュガルとヤルカンドを本拠に,いわゆるカシュガル=ホジャ家を成立させた。彼らは東チャガタイ=ハン家に優遇されて経済的にも強大となり,宗教的権威に加えて政治的権威も高めた。17世紀後半にジュンガル王国の監視下に置かれ,18世紀半ばには清朝の東トルキスタン征服によってカシュガルをおわれ,西隣のコーカンド=ハン国にのがれたが,その後裔は宗教的権威を誇示し,故地回復を叫んでカシュガル地方への入寇(聖戦)を繰り返した。その最後のものが19世紀後半のブツルグを擁したヤクーブ=ベクの乱である。