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●卜占者 ぼくせんしゃ

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 卜筮(ぼくぜい)その他の占法で吉凶の判断を下す業者のこと。原始時代の政治は神意によって行われた。その神意を問う占法がわが国では太占(ふとまに)であったことが,『魏志倭人伝』・『記紀』・『万葉集』に見られ,中臣氏が世襲で司ったと思われる。奈良時代に中国から亀卜の方法が伝来し,朝廷の占法は太占から亀卜に変わり,神祇官のなかの卜部(うらべ)が専門にこれを扱った。亀卜についで易占・観想・式占などの方法や算道・「宿曜道」(すくようどう,占星術)が伝来し,陰陽寮(おんみょうりょう)の官人が扱ったが律令制が衰えると,易占などの方法は陰陽寮の官人から民間の陰陽家の手に移り,やがて江戸時代には,山伏・神職・僧侶・浪人などが卜筮を業とする易者・八卦見(はっけみ)として現れた。易者のなかには自宅で占うばかりでなく町の辻々に立つ者も多く,人相・家相・相字・姓名判断などを行った。小さな机に易書や人相の図を並べ筮竹を片手に吉凶を判断する,今日の大道易者の源流と言えよう。沖縄では現に過去・現在・未来の三世の因縁・吉凶をとく「三世相」(さんじんそう,占師)が活躍している。