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●ボギレ 勃極烈

アジア 中華人民共和国 AD 

 金朝の初期における中央統治機関の官職。女真語で君長を意味する bogile を写したもの。金朝の中心的部族となった阿出虎水完顔部には,金朝成立以前から部内に数名の勃極烈が設けられていた。阿骨打も即位前の一時期に都勃極烈を称していたことがある。1115年,阿骨打は遼に対して独立を宣し帝位に即き,国号を金とし年号を収国とするが,そのときに勃極烈制度が正式に発足した。当初は,皇太子あるいは副王に相当する諳班勃極烈,それに次ぐ地位でいわば国務大臣にあたる国論勃極烈,やはり国務を分担する国論阿賀勃極烈と国論昃勃極烈,計四勃極烈から成り,皇帝の弟や有力者が任命されていた。その後金朝の発展に伴って新しい勃極烈が加えられたり廃止されたりしたが,1134年(天会12)に至り,中央統治機関の大改革が行われ,唐・宋・遼の中国的官制が導入され,尚書・中書・門下の三省が設けられる。それに伴って勃極烈は廃止され,その職にあった者は新設の三省に異動した。