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●穂掛け ほがけ

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 稲の収穫祭の一つで,稲刈りの開始時に行われる初穂の儀礼のこと。実際の稲刈り開始より早く,八朔(旧暦8月1日),秋の社日(秋分に最も近い戊の日)あるいは十五夜(旧暦8月15日)など,日にちを定めて行う地方もある。たとえば近畿地方から山陰地方にかけては「八朔の穂掛け」と言って行うところが多い。儀礼の内容は,稲を特定の本数だけ刈り取り水田の一隅に竹かカヤで小さな稲掛けをつくって掛けるというのが古い形式である。水田で行わず,刈った稲を荒神・竃神・屋敷神など家の内外で祀る神やムラの鎮守に供えたり,家の門口・軒下・床柱などに吊り掛けるところもある。初穂は上記のようにどこかへ掛け供えるほか,脱穀して焼米にして家の神に供えたり保存しておいて亥の子や正月の供え物に混ぜて使ったりもされている。奄美諸島や沖縄では,スクマ・シキュマ・アラホバナなどという初穂の儀礼があるが,これには粟のスクマも見られる。