●法隆寺夢殿救世観音像 ほうりゅうじゆめどのぐぜかんのんぞう
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国宝。この観音像は761年(天平宝字5)の東院の資財帳に〈上宮王等身観世音菩薩木像壹躯(金箔押)〉とあるもので,739年(天平11)僧行信が斑鳩宮の旧跡に東院を創建したときに,八角仏殿(夢殿)の本尊として安置したものと考えられる。長い間秘仏として公開されなかったため保存状態は極めてよい。像高は179.9cm,クスノキの一木造りで胡粉地に金箔を押し,各所に彩色も施され,頭に山形の宝冠を戴き,あるかなきかの微笑をたたえ,胸もとに宝珠を乗せた蓮華をもち,天衣は両肩から垂直に垂れながら鰭状に張り出し足もとに近く左右に広がっている。この観音像の造像様式の系統については,北魏様式とするもの,北魏から東魏にかけての竜門後期様式に近いとするもの等諸説あり枚挙に暇がない。また制作時期については,聖徳太子在世中とする説・太子薨後まもなくとする説・白鳳時代とする説などがある。
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