●法隆寺五重塔 ほうりゅうじごじゅうのとう
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国宝。西院伽藍の回廊の内庭に金堂の西に並んで南面して立つ。この塔は聖徳太子創建の法隆寺のものではなく,670年(天智天皇9)の火災の後再建されたわが国最古の塔婆である。建築は飛鳥様式で,再建の時期は金堂より少し下る。しかし初重内部の須弥山(しゅみせん)に置かれている塑像が711年(和銅4)に制作されているので,それまでには塔は完成していたものであろう(再建の時期については異説がある)。塔は二重基壇の上に立ち,初重は方三間(方6.42m)で裳階をめぐらし,総高34.1m,塔身は上にゆくに従い逓減して五重の塔身の幅は初重の半分になっている。1926年(大正15)の防災工事の際,心柱下の空洞が発見され,地下の心礎から舎利容器が見出された。また昭和の修理の際には,初重内部の壁の後世の塗り重ねの下から菩薩立像の壁画が発見されたが,画面の破損が激しく僅かに像容がわかる程度であったので復元はせず,従来通り白壁とした。