●豊年踊り ほうねんおどり
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豊年を祝う農民の踊り。さらに豊作を祈願して行われる踊りも含まれ,集落・村落を単位に,氏神の祭礼や田植などの農事にあわせて年中行事として定着した。普通には,秋の穫り入れのあと豊穣を祝って行われる秋祭りなどに踊られる踊りが主流とされる。盆踊りや,雨乞い・田遊びなどにも姿は留められている。豊作祈願の踊りは古い習俗を引き継ぐ小正月の行事として残され,春を呼び寄せ豊作を祈る心がこめられていて多彩・大規模のものが多い。青森県の八戸には,800年の伝統をもつ郷土芸能「えんぶり」があるほか各地に残る。そこで踊られる踊りは男女こぞって大勢の村人たちが自ら歌いながら踊る素朴なもの,笛や太鼓などで拍子をとりながら踊る,僧侶の延年舞などにも取り入れられている風流系のものが見られる。村人たちの揃いの装束・面や獅子頭なども用いられるが,総じて農村における往時の娯楽の色合を強く残している。