●疱瘡神 ほうそうがみ
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疱瘡とは天然痘のことであり,疱瘡神とは疱瘡をもたらす神のことであるが,天然痘に限らずはしかなど疫病一般をもたらす神と考えられている場合も多い。道祖神などと並んで村の入口に疱瘡神の石塔が建てられているのを各地で見ることができるが,“ホウソウオクリ”といって村の入口や辻で疱瘡神を送り出す行事が広く行われていた。兵庫県飾磨郡では,子供がはしかになると鼠の糞三つと老女の白髪3本を湯に入れその湯を子供に浴びさせる。そのあと俵の蓋に赤飯をのせ,赤い紙でつくった御幣をたて“疱瘡の神さん,送った”と叫んでそれを村はずれの辻に捨てた。埼玉県秩父地方では,子供が種痘をうけると座敷に細い竹を4本たててしめなわを張り,赤い幣束のホウソウカミサマをまつる。そして,13日か21日後にわらで馬をつくりホウソウカミをのせて三方の辻に送り出す。虫送りと同様,邪悪なものをまつり村の外に送り出すわけである。