●疱瘡 ほうそう
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疱瘡は天然痘の俗称で,イモガサとも言う。735年(天平7)の大流行以来,江戸末期まで49回の流行があった。民間では疱瘡神として恐れ,その侵入を防ぐため家の門口に大草鞋に幣を刺して吊し,また貼紙をして“我家は鎮西八郎為朝の家なり”とする(福島県)。退散してもらうには疱瘡の神様という男女一対の土人形を桟俵にのせ,これに疱瘡神とし,赤飯を供え周囲に赤旗を立てて川に流す。またイモを植えて(種痘)から12日目に温湯をたらいに入れて顔を洗わせ,頭に桟俵をのせてたらいの湯を3滴たらし桟俵を川に流す(石川県)。また漢方流治療法では,香川牛山『小児養育草』に,「酒湯と称し,米粕汁に酒を加え,あるいは鼠の糞二つ入れ,湯となし,沐浴する」という。『加賀藩史料』にも酒湯の記録が多く,藩主の幼少時日をおいて3浴している。