●法成寺 ほうじょうじ
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法成寺は,平安中期に藤原道長によって自分の祈願寺として1020年(寛仁4)に建立された。寺の建立を考えるに至ったのは道長の病悩がしだいに高まったためで,極楽往生を祈るためまず69体の阿弥陀如来をまつる無量寿院より建て始められた。その開眼供養の中心となったのは延暦寺の院源であった。この寺の造立に際しては,道長は自分の所領のみならず摂政頼通の受領にまでもその費用の捻出を求めた。次いで1022年(治安2)には金堂・五大堂・法華三昧堂,僧房・東塔が完成し,さらに1024年(万寿1)には丈六の7体の薬師如来をまつる薬師堂が,また4年後には釈迦堂・十斎堂などが完成して,この寺はあたかもこの世の極楽の様相を呈したのである。法成寺は藤原氏の京都における氏寺のようになったのであるが,度々の火災や1185年(元暦2)の大地震によってこの壮大を誇った伽藍も崩壊したのである。〔参考文献〕平岡定海『日本寺院史の研究』1981,吉川弘文館