●法帖 ほうじょう
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法帖は二つの意味から成る。その一は最も優れた習字の手本のことで,その手本を見れば文字のはね具合・墨のつけ具合・あるいは文字の巧拙など,その字の手習としては完璧なものを言う。その二は,古人の手蹟を石摺にした折本のことを言う。このように,法帖は習字の手本というのが基本の意味で,法書ともいう。法帖が盛んな時代は宋代(960〜1278)の,ことに前半の北宋時代(960〜1126)である。北宋の前期には王羲之の書風が流行し,進士の試験を受ける者は皆この書風を学ぶほどであった。太宗皇帝は,内府所蔵の古人の名蹟を王著に命じて,原本のまま禁中でモ※注1※刻(もこく)させて,『淳化閣帖』10巻をつくらせた。この『淳化閣帖』を訂正したり鈔合したりしてできたのが,『法帖刊誤』『法帖譜系』『法帖釈文』などである。〔参考文献〕伊東参州・鈴木翠軒『新説和漢書道史』1978,東京淡雅会
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