●方士 ほうし
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方術の士のこと。『史記』のなかでは,方術とは方遷道つまり神仙道の原始的なものやあるいは医術をさしているが,封禅書に見えるような「斉や燕で,方士が勃海の海中に蓬莱,方丈,瀛州の三神山があって,神仙が住み不死の薬があると宣伝していた」,という記事に表れる方士は,前者の方遷道に関係した方士である。このような方士のなかでは,始皇帝によって三神山を探しに派遣された徐福,武帝に不老不死への方法を説いた李少君などが有名である。後漢の時代になると,方術は神仙道や医方術ばかりでなく,黄老・天文・五行・巫術・呪術・讖緯(しい)など多くの要素を包含するようになり,方術はまた道術とも呼ばれるようになる。そしてこれらの術を行うものは道士と呼ばれ,しだいにこのことばが普及して方士に代わるようになっていく。