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●封建反動(日本) ほうけんはんどう

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 封建社会から近代社会への移行の過程には,いくつかの画期とそれに基づく段階が存在した。ヨーロッパ封建社会研究において“領主財産の危機”と呼ばれる事態は,一方では黒死病流行などによる農村荒廃に基づく領主の地代収入の激減を示すとともに,他方では農民経済発展に伴う封建的領主支配の危機としても表れた。この危機に対する封建領主的対応が封建反動という概念である。この概念は,オスト・エルベの再版農奴制についてのコスミンスキーの見解を,高橋喜八郎が封建社会解体過程における特徴的な歴史現象として位置づけ,藤田五郎は日本近世の封建制解体過程の分析にこの概念を導入して,戦後の日本歴史研究のうちに学術用語として定着させた。日本における封建反動をどうとらえるかは研究者の立場によって異なるが,水野忠邦が主導した幕末の天保改革の守旧性・強圧性にその典型が認められる。