●封建地代 ほうけんちだい
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封建社会において農民が負担する貢租についての経済史的把握であって,ヨーロッパ経済史研究において定立され,マルクスの『資本論』第3巻47章「資本制地代の発生史」によって体系的に把握された概念である。封建地代は,労働地代・生産物地代・貨幣地代の三形態が存在したが,日本においても労働地代は夫役,生産物地代は年貢,貨幣地代は金納貢租として存在した。ヨーロッパの場合でも,この三形態の地代は同一時点で併存していたが,このうちのどの形態が主要かによって労働地代段階・生産物地代段階・貨幣地代段階に分けられる。徳川時代の農民は将軍・大名の領主に運搬・普請などの夫役を負担し,米を中心とする年貢を納入しさらに年貢の一部を金納した。しかしながら米を中心とする年貢が基納であり,したがって徳川期は生産物地代の時代段階と見なされ,日本では,労働地代・貨幣地代の段階は存在しなかったとされる。