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●箒 ほうき

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 チリやホコリを掃き除くための道具。古くはハハキと称した。用途によって座敷箒・手箒・庭箒・荒神箒などがあり,材料や形式に違いがある。最も広く普及しているのは,ホウキ草やシュロを材料とした座敷箒や手箒である。庭箒は孟宗竹や寒小竹などの枝先を束ねてつくる。荒神箒はカマドの掃除に用いるもので,稲のワラシベを束ねてつくる。また12月13日の煤払いには藁や笹でつくった大形の箒が新調され,正月を迎えるための大掃除が行われる。ところで箒には掃除という実用的な側面のほかに,払うという機能から派生したさまざまな信仰が伴っている。長居の客を早く帰らせるための呪いに箒を逆に立てる慣習や,箒をまたいだり踏んだりするのを忌むことは日本各地に広く認められる。また箒は安産の神とも考えられ,産婦の枕もとに立てて安産を祈る。産気づいたときには燈明をつけて産婦に拝ませ,その箒で産婦の腹をなぜるということも行われていた。