●望厦条約 ぼうかじょうやく
アジア 中華人民共和国 AD1844 清
1844年(道光24)アメリカ合衆国と清国の間で締結された通商修好条約。アヘン戦争によってイギリスが清と南京条約を結び,通商貿易の上に有利な地歩を占めると,かねてから中国貿易の発展を策していたアメリカはカッシングを派遣し,全権使節として同様の権利を獲得することを交渉させた。中国側の全権は欽差大臣耆英であり,マカオ郊外の望厦村で会議し7月3日条約が締結された。全文34条より成り,南京条約・五港通商章程・虎門寨追加条約の条文を参照し,ほぼそれらに準拠しているが,領事裁判権についてはいっそう詳細な規定が決められている。また貿易特権の拡大や,外国人が中国人より書籍を購入したり中国人教師を雇用できることの規定もある。さらに本条約調印後12年経過すれば,条約改正について交渉できることも盛り込まれており,アメリカのアジア進出の熱意を具体的に象徴している。