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●鳳凰堂 ほうおうどう

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 京都府宇治市の平等院にある阿弥陀堂の名称。1053年(天喜1)藤原頼通が造立した。雲景壽院と号した。中国の極楽浄土図にある宮殿をもととしている。定朝作の丈六阿弥陀像を安置し,中堂・左右聖廊・尾廊から成り,その形が鳳凰の翼を広げたのに似ている。中堂は阿弥陀浄土を具現している。日本的建築として建てた記念すべき遺構である。本尊阿弥陀像,壁間の飛天52体,扉や板壁16画の壁画など藤原氏全盛期の芸術の粋を集めている。これは法城寺には及ばないが平安貴族文化の造形美術の粋を示している。

 この建物は宇治川の流れを取り入れ苑池の中島に東面して建っている。中堂は入母屋造り,本瓦葺きで,壇正積基壇上に,床を張り堂階も低い簀子敷きとなって廻廊の役割を果たし,平安時代の様式を示している。中堂より左右に広がる翼廊は,吹放し一重二階切妻造りで,二階に高欄を巡らし,隅では二重三階宝形造りの楼閣を上げる。池をわたってのびる尾廊は一重で白壁を塗り,花頭窓を入れるなど工夫に富んでいる。