●報恩講 ほうおんこう
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一宗一山の祖師の恩に報ずるために催す開山忌の一種。『園城寺伝記』巻7に,〈報恩講濫觴の事〉として長守が師の智静のために報恩講を始行したことを記しているが,諸寺諸山で各祖師開山忌を営み,これを報恩講と称した。根来寺の頼瑜は新義真言宗の開祖覚鑁の忌日に論義の法会を行い,夏冬二期の論義を夏報恩講・冬報恩講と称し,本願寺の覚如は祖師親鸞の報恩講を始め,『報恩講式』をつくってその規式を定めている。また天台宗では釈迦の恩をしのぶ報恩講会(舎利報恩会)を行ったことを『拾玉集』巻7は伝えるが,著名なものはやはり真宗の報恩講で,覚如の子存覚も『報恩講歎徳文』を書き,蓮如はその『御文章』でたびたび報恩講の意義を説いた。毎年11月21日より親鸞の忌日28日まで七昼夜にわたるところから「御七夜」などと言い,また「御正忌」とも言った。今日では本願寺派・高田派などは太陽暦によって1月9日より16日まで,他派は元のまま11月に,末寺では日を繰り上げる。
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