●貿易差額制度 ぼうえきさがくせいど
ヨーロッパ 英国 AD
イギリス重商主義の典型的な経済思想として貿易差額思想がある。一般に産商主義の基本的発想は富=貨幣(貴金属)という観念であって,政策目的もその蓄積にあった。16世紀における外国貿易は,その差額の大小におく貿易差額主義の台頭を招いた。これに対し,T・マン(1571〜1641)が主張したのは,元本の増大を基礎として一般的貿易差額主義をもってその典型とすることができると言う。その後を受けて,チャイルド・ペティが続いている。ところが貿易統制してまでそれを守ろうとする考え方に対し,貿易差額を一取引のみでなく一定の時間を区切る考え方も現れ,さらにこれに反対する自由貿易論も生まれたのである。こうした考え方はイギリスの重商主義の影響のなかで考えられたものである。