●ボイル
ヨーロッパ 英国 AD1627 前期スチュアート朝
1627〜1691 イギリスの物理学者・化学者。アイルランドの貴族の家庭に生まれた。12歳のときから当時のイギリス貴族の習慣に従い,家庭教師とともにヨーロッパに遊学,ガリレイの没した直後のイタリアでガリレイの業績にふれ,実験科学に関心を抱いた。1644年,内乱状態にあったイギリスに戻り,ロンドンで“目に見えない学校”と呼ばれた学者のグループに参加,1654年にオックスフォードに移り,実験室をもって主に気体の性質の研究に従事した。助手 R.フックの製作した真空ポンプを用いて真空状態をつくり,ガリレイの落体実験を追試し,また気体の体積と圧力とが反比例すること(ボイルの法則)を発見,1660年にそれを発表した。1661年の『懐疑的化学者』では,元素が具体的物質であり実験によってのみその存在を証明しうること,二つの元素から一つの化合物ができることを示し,化学をギリシアの自然哲学や錬金術から解放した。