●保安隊 ほあんたい
アジア 日本 AD1952 昭和
〈警察予備隊〉を〈部隊〉的に発展させたもの。保安隊は1952年(昭和27)7月31日制定された保安庁法により〈わが国の平和と秩序を維持し、人命及び財産を保護するため、特別の必要ある場合に行動する〉部隊として設置された。これを〈警察予備隊令〉と対比するとき、その任務・性格に本質的変更は見られない。ただその行動において、保安隊は〈特別の必要ある場合〉に限り警察と同様の任務遂行に当たることになる。それゆえ、保安隊は、一般警察力でまかなうことのできないような事態に対処するため行動するので、部隊活動を本旨とする。したがって装備も規律も訓練もこれに添うよう定められている。これは1952年4月28日、講和条約と同時発効の日米安全保障条約において、日本に対し〈自国の防衛のため漸増的に自らの責任を負うことを期待する〉と定められた〈自衛力漸増〉への第一歩となる。それはやがて〈保安隊〉の枠を超え、1954年〈自衛隊〉に発展するのである。
