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●遍照 へんじょう

アジア 日本 AD816 平安時代

 816〜890(弘仁7〜寛平2)平安初期の歌人,僧。遍昭とも書く。六歌仙の一人。桓武天皇の皇孫で安世の子。俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。素性法師の父。仁明天皇の寵を受け,蔵人頭(くろうどのとう)に昇進したが,天皇の崩御により出家。宗教界の第一人者となる。圓人(えんにん)について天台宗を学び,山城の花山に元慶寺を創立,僧正(座主)に進む。886年(仁和2),食邑100戸の下賜とともに輩車(てぐるま)で宮門を出ることを許された。896年(貞観11),法眼和尚の位を授かり,雲林院に住む。世に花山僧正・中院僧正・良僧正などと呼ぶ。古今集の有力歌人で歌風は流麗,洒脱(しゃだつ),機智に富む。家集に『遍照集』がある。〈天つ風雲の通ひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ〉(「古今」・雑上)は有名。

〔参考文献〕窪田敏夫『王朝和歌史論』1969,角川書店

小沢正夫校注『古今和歌集』1971,小学館

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