●辺境伯 へんきょうはく
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フランク王国のカール大帝が国境防備のために辺境区(マルク)に配置した地方官。フランク王国の統一を成し遂げたカール大帝は地方統治のために伯(グラーフ)を置いた。しかし,フランク王国の辺境にある征服地の維持や国境地帯の防衛のために特別に辺境区を置き,辺境伯(マルクグラーフ)を任命し,同時に武装能力のある農民を辺境区に移住させ,築城義務を負わせて国境防備にあたらせた。辺境伯は一般の伯と異なり特別の権限,任地の行政権やとりわけ軍事上の命令権が与えられた。したがって大きな辺境区の辺境伯は太公(ヘルツォーク)に等しい権限をもち,のちの領域国家発展の萌芽となった。ザクセン朝では新たな辺境伯がつくられ,封建化の進展とともに国王に対して独立的存在となった。12世紀以降,辺境伯のなかからブランデンブルク辺境伯やマイセン辺境伯のように帝国諸侯・選帝侯となるものが現れた。