●ベンガル
アジア インド AD
インド共和国西ベンガル州(面積11,880平方km,1981年人口約5,500万人,州都カルカッタ)とバングラデーシュ人民共和国(面積21,040平方km,1983年人口約9,400万人,首都ダッカ)とを含む地域。ガンジス,ブラフマプトラー両河下流域から成る肥沃高湿地帯。地名はある神話の王子ヴァンガに由来するとされる。13世紀初め頃からムスリム諸王朝の支配を受け,特に東半で仏教や原始宗教を信じていた原住民がかなり急速にイスラーム教に改宗した。イギリス東インド会社は1690年ころカルカッタに商館を設立したが,この商館の勢力は1757年,ムガル帝国ベンガル州太守の軍勢を破り,さらに65年,ベンガル・アワド両州太守の軍勢を破って,ベンガル州全域の領有権を獲得した。会社はこれを契機として19世紀中ごろまでにインド全域に支配権を確立した。1947年の印パ独立の際,東ベンガルは東パキスタンとなったが,71年にこれがパキスタンから独立してバングラデーシュ人民共和国となった。