●偏見 へんけん
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確かな根拠なしに,ある種の個人,集団,人種,国民,職業,主義,制度に対して示すステレオタイプ化した好意的ないし非好意的態度,信念をいう。一般に,非好意的態度や信念についていうことが多い。合理的な根拠を欠くことと強い感情的色彩とが偏見の特徴的要素であり,特定の人種や集団に属す人々に対する偏見はその典型である。偏見の対象については,よくない特性だけを選択的に認知し,他の特性は無視する傾向があり,その認知にもとづいて敵対的・攻撃的行動がとられる。また信念と矛盾する情報に対しては感情的に抵抗し,歪曲して受容したり無視したりするので,社会事象や対人関係の正確な知識を得る妨げになり,対立や緊張を生む原因となる。偏見の形成は,年少時,所属集団に固定的に存続し多くの人が共有している偏見を,おとなとのコミュニケーションを通して学習することによってなされるのがふつうである。また,権威主義的傾向の者が強い偏見をもちやすい。