●ベルベル語 ベルベルご
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北アフリカからサハラ砂漠にかけての広い地域にわたって,先史時代から話されてきたことば。7世紀のアラブ人の北アフリカへの侵入以降,ベルベル語を話すベルベル人のアラブ化が進んだが,現在でもベルベル語人口は,モロッコの全人口の3割強を占め,アルジェリアでは2割弱,またチュニジアでは1〜2%等で,全体的に把えればおそらく1,000万人を下らない数と推定される。ベルベル語は,非常に古い時代のオリエント起源が考えられるが,古代リビア語との親縁関係も主張されている。かつては,セム=ハム語族のハム語に分類されていたが,その後グリーンバーグの新しい分類により,古代エジプト語,セム語,クシ語,チャド語とともに,アフロ=アジア語族として分類されている。ベルベル語は非常に広大な地域(西は大西洋のカナリー諸島から東はエジプトのシワのオアシスまで,さらに北は地中海岸から南はニジェール川付近まで)で話されてきたため方言差も大きく,マスムーダ系(モロッコのシルハなど),サンハジャ系。(アルジェリアのカビール,サハラのトゥアレグ族のタマシェクなど),ゼナータ系(最大のグループでモロッコのリフ,アルジェリアのムザブ,ウアルグラ,リビア,チュニジアのベルベル語など)の3方言群に分けられる。なお,ベルベル語の文字として唯一つ知られるのは,トゥアレグ族のあいだに伝わる,ティフナグとよばれるアルファベットである。