●ベルゲン
ヨーロッパ ノルウェー王国 AD
ノルウェー南西部にある同国最大の港湾都市で,オスロに次ぐ都市。人口20万7,000人(1982)。小さなフィヨルドに突き出す岬に位置する。北緯60度20分の高緯度にありながら,メキシコ湾流の影響により温和で,年間を通じ降水量も多い。1070年にオラフ=キーレ王によって都市の特権を与えられ,一時ノルウェーの首都にもなった。12世紀のノルウェー内乱時代より対外通商が盛んになるが,14世紀からはドイツのハンザ商人が直接商館を営み,水産物取引を独占するようになった。またドイツ人はベルゲンに宗教改革をもたらすなど,大きな影響を与えた。現在も,当時のドイツ居留地はベルゲンの経済中心地で,港を中心に倉庫や商館が残る。18世紀にドイツの影響力が弱まったのちも,干タラ,肝油などの水産物取引や紙,パルプの輸出,北海沿岸・海外へ向けての海運業の中心として栄えた。フィヨルド観光の拠点であり,北部には作曲家グリークの生誕地がある。