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●ベルグソン

ヨーロッパ フランス共和国 AD1859 第二帝政

 1859〜1941 フランスの哲学者。パリに生まれ,エコール=ノルマールで学ぶ。のち高等学校教授となり,エコール=ノルマール,コレージュ=ド=フランスで教え,1901年,学士院会員に選ばれた。学位論文『意識の直接与件に関する試論』(1889)のなかで,真の時間は意識に継続して生じる純粋持続であって,従来の自由論は空間の立場からみられた決定論だとして退け,真の時間における自由を説いた。『物質と記憶』(1896)では物質と精神の関係を考察し,『創造的進化』(1907)では,生命をとらえるものは知性ではなくて本能や直観であることを明らかにする。最後の著作『道徳と宗教との二源泉』(1932)において社会を〈閉じた社会〉と〈開いた社会〉に分類し,開いた道徳や動的宗教が創造的に進化する〈開いた社会〉への躍進の重要性を主張する。彼は一貫して生の哲学の立場をとった。

〔参考文献〕淡野安太郎『ベルグソン』1958,勁草書房