●ヘブライズム
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ヘレニズムとともに,西洋文化の源流となった,ユダヤ的・キリスト教的な考え方・精神。ヘレニズムが人間中心の合理的・科学的な考え方であるのに対して,ヘブライズムは,神中心の宗教的・信仰的な考え方といえる。ユダヤの民が,亡国,流浪,捕囚という苦難のなかで,しかも荒野の砂漠で,神と人間の関係を徹底的に追求し,唯一神ヤーヴェ(ヤハウェ)に対する絶対的信仰を確立していった。そのユダヤ教のなかからイエス=キリストによるキリスト教が誕生したが,キリスト教にあっては,神を信じる者の救済と,隣人愛の実践が説かれた。キリスト教は民族宗教の枠を越えてローマ帝国下の世界へと普及していった。理性よりも信仰を,哲学よりも神学を重視した西洋の中世は,ヘブライズム優勢の時代ということができる。また,人間中心のルネサンスはへレニズム精神の復興であるが,宗教改革はヘブライズムの復興ということもできるであろう。