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●ヘブライ語 ヘブライご

アジア イスラエル国 AD 

 北西セム語族に属する一言語。22字からなる子音文字を右から左へ書き,必要な場合を除き母音記号は付さない。前2000年紀の終わりごろから用いられ,『旧約聖書』を生み出す。話しことばとしては前3世紀にすでに同じセム系のアラム語にとって代わられたと思われるが,なお『死海文書』(前2〜前1世紀),『ミシュナ』『トセフタ』などのユダヤ教文献(1世紀前後)をのこしている。ただ,これらいわゆるミシュナ=ヘブライ語は文法上,語彙の点でアラム語の影響を受けており,『旧約聖書』のヘブライ語とはかなり異なっている。その後ユダヤ人が世界に離散し,住みついた土地の言語を日常語として受容していっても,宗教語は一貫してヘブライ語が使用されてきた。中世には注釈書をはじめ多くの宗教文献がヘブライ語で著されている。1881年,イェルサレムに移住したリトアニア生まれのエリエゼル=ベン=イェフダ(1857〜1922)は「語学アカデミー」を創設して,それまで宗教語としてのみ機能していたヘブライ語を現代日常語に復活させる基礎を築いた。ヘブライ語は,現在イスラエル国ではアラビア語とともに公用語となっている。