●ベネディクト
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1887
1887〜1948 アメリカの女性文化人類学者。結婚後34歳にしてコロンビア大学でボアズに師事し,「文化人類学」を学ぶ。コロンビア大学人類学部教授として経歴を閉じた。1934年に『文化の型』を発表,文化を温厚で中庸を重んじる“アポロ型”と,競争的で偏執症的な“ディオニュソス型”の二つの対立項のうちでとらえた。前者の例がプエブロ=インディアンで,後者が北西インディアンとされる。1946年にそれまでの戦時研究の一環として,日本研究の成果である『菊と刀』を発表した。戦時中に,実際,日本を訪れることなしに,在米日本人や日本映画を通じて得た情報により書かれており,“恩”“義理”といったことばを手がかりに日本文化が分析されている。上記いずれの著作とも各国語に翻訳・出版され,広範囲な影響を与えている。〔参考文献〕ルース=ベネディクト,米山俊直訳『文化の型』1973,社会思想社
ルース=ベネディクト,長谷川松治訳『菊と刀 日本文化の型』教養文庫,1967,社会思想社