●ヘイロタイ
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スパルタ人の国家は,厳密な意味での市民であるスパルティアタイと,劣格市民としてのペリオイコイと農奴的身分状態にあったヘイロタイの三つの要素からなっていた。ヘイロタイというのは「捕えられる」という動詞に関係し,「捕虜」を意味する,といわれる。しかし,彼らの身分を正確に決定するのは困難であり,史料的にはしばしば「奴隷」といわれるが,ときとしては,彼らを農奴に分類できるような発言もある。また,彼らを国家奴隷であったとすることもできる。スパルタ人はヘイロタイのほかに,ふつうの奴隷ももっていたのである。彼らはドリス人が定住する以前に居住していた被征服民であった,というのが有力な見解である。彼らはスパルタ市民に対して,はるかに多数で脅威的存在であったために,彼らの反乱を防止する青年の秘密組織があり,5人の監督官エフォロイは彼らに対する宣戦布告を毎年儀式的に行った。このような厳しい状況から,有名なスパルタ教育が行われたのである。しかし,ヘイロタイはスパルタの軍事力には欠かせない要素であり,ペロポンネソス戦争およびその後の戦争には軍役に従事して,その功績によって自由を与えられた者をネオダモデスといった。