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●幣制改革 へいせいかいかく

アジア 中華人民共和国 AD1935 中華民国

 1935年(民国24),南京国民党政府が実施に移した管理通貨制度。北伐を終えた国民党は1928年に全国経済会議と全国財政会議を開き,経済建設の計画を練るが,世界恐慌は中国経済も大混乱におとしいれた。世界経済を支えてきた金本位制の崩壊は中国の本位貨である銀を国際的投機市場に投げ出し,アメリカ政府の銀買上げ政策が中国国内の銀の急激な流出をなさしめ,かつてないデフレ状態をもたらしたのである。宋子文らは民間所有の銀の国有化を企図し,イギリスが派遣したリース=ロスの賛同も得,1935年11月3日,銀貨流通を禁止する一方,中央・中国・交通の3銀行(のちに中国農民銀行も)の銀行券を法幣として銀と交換させる宣言を出す。この改革は日本以外の列強の支持を獲得し,中国経済はデフレから回復,金融市場も緩和される。管理通貨制の導入は,雑種幣制といわれた中国通貨制度に初めて全国的統一をもたらした。

〔参考文献〕野沢豊編『中国の幣制改革と国際関係』1981,東京大学出版会