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●米韓通商条約 べいかんつうしょうじょうやく

北アメリカ アメリカ合衆国 AD1882 

 19世紀後半の東アジアは,ヨーロッパをはじめとする列強の世界政策展開の舞台となった。朝鮮も1876年に半ば強要された形で,日本と日鮮修好条規(江華条約)を結び,それまで清国の従属国として,他国に対してとってきた鎖国政策を破らねばならなかった。清国と日本の対立が表面化し,清国は,李鴻章を筆頭に朝鮮への内政干渉を強める一方,日本を牽制するために李朝と欧米諸国との通商条約の締結を急がせた。1882年4月6日,朝鮮がアメリカとのあいだに米韓通商条約を結んだ背景には,以上のような経緯があったが,朝鮮にとってそれは欧米諸国とのあいだに締結した最初の条約でもあった。その第1款には朝鮮の軍事的危機における友好的援助を約したが,第4款では米国の領事裁判権を規定し,さらに第14款では最恵国としての諸権利を確保しており,かくて朝鮮は,国際的対立の渦中にまきこまれていった。