●文献通考 ぶんけんつこう
アジア 中華人民共和国 AD1317 元
中国,宋末・元初の馬端臨撰。1317年(延祐4)になり,1319年刊行される。馬端臨は司馬光の『資治通鑑』が政治的変遷を中心に記述し,古来からの諸制度については簡略さを補う必要を感じ,本書を編さんした。体裁は唐代,杜佑の『通典』にならっている。古代から宋代にいたる諸制度を,田賦・銭幣・戸口・職役・セイカク※注1※・市糴・土貢・国用・選挙・学校・職官・郊祀・宗廟・王礼・楽・兵・刑・経籍・帝系・封建・象緯・物異・輿地・四裔の24考に分類して記述している。記述にさいしては『通典』と重複している古代から唐の玄宗の天宝(742〜756)年間の不備を補って,南宋の嘉定末年(1224)までを編さんしている。諸史料をのせ著者の見解ものせるなどの工夫もあり,『通典』『通志』とともに三通と称される。なお,これに『欽定続通典』『欽定続通志』『欽定続文献通考』(以上を続三通),『欽定皇朝通典』『欽定皇朝通志』『欽定皇朝文献通考』(以上を皇朝(清)三通)を加えたものを九通という。目録に東洋史研究会編『文献通考五種総目録』(1954)がある。
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