●文化の総合的学習 ぶんかのそうごうてきがくしゅう
アジア 日本 AD
高等学校「日本史」学習の基本的性格とされているもの。部門史としての文化史ではなく,文化を政治・経済・社会や時代的背景との総合的な関連のもとに考察させる学習をいう。1970年(昭和45)版学習指導要領において,この基本的性格が明確にされ,昭和53年版学習指導要領によっていっそう推進されたものである。実際の学習にあたっては,文化の創造・変容・発展・伝播などいわば文化の動態面を取り上げ,その動きと当時の政治・経済・社会的状況との関連を考察させる。また,作品,その製作者,製作の技術,作品の流通,受容者といったいわば文化の構造面に目をむけ,それと社会との関連を考察させる。それによって,文化の諸側面と時代との関連および時代の全体像を描き出させるのである。文化の総合的学習は,自国の文化についての認識とともに,その発展として広く人類理解の基礎となる文化間理解の基盤形式の意義をももっている。