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●文化相対論 ぶんかそうたいろん

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 今日の文化人類学の基本的認識。あらゆる文化(=生活様式)はその文化に則して理解すべきであって,よりよい文化あるいはより悪い文化というものは存在せず,異なった文化があるのみである,という認識。この文化の相対性に関する認識によって,未開人の生活も,現代人の生活も,等しく文化であることは変わりはない,両者のあいだに,文化の内容で単純・複雑といった大きな差別はあっても,人間の所産であるという点では,本質的に価値の違いはない,という異文化を理解する基本的前提が成立する。米国人類学者 F.ボアズがインディアンの言葉を研究する過程で鮮明に描いてきたもので,インディアンの言語はヨーロッパ系の言語の文法ではどうしても理解できないという。およそ文化は,それ自身の文法なり論理によってのみ理解しうるもので,他者の規準で判断したり評価することができないという認識である。