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●文化相対主義 ぶんかそうたいしゅぎ

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 すべての文化は固有の価値をもっているので,これを外部から評価・批判することはできない。それぞれの慣習を尊重すべきであるとする観念。これは理論的にも実践的にも人類学の規範となっている。この概念はエスノセントリズムを否定して文化人類学において発展してきたといえる。文化相対主義は,19世紀アメリカのインディアン政策を背景として1930年代に論じられたが,今日全面的に受け入れられているわけではない。1950年代には,人類学者は悪習に対しても無関心であるべきなのかという疑問がおこった。また,特定の人種や民族が優越するものではないことを人類の社会的・文化的側面の研究で認めた人類学者の観察は,地域・領域をこえて現代の社会においても評価されるべきである。この志向がエスノセントリズムではなく,文化の比較分析にもとづく理性的経験主義に由来する道徳性を要求するのである。