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●文化進化主義 ぶんかしんかしゅぎ

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 19世紀後半,ダーウィンの『種の起源』(1858)の進化論的発想を文化人類学に適用した学説。人間の精神的素質は普遍的に同一とする「心性均質説」と,これを一般化して同質的文化が独立的に各地に発生するとする「文化独立起源説」という二つの仮説を前提すると,この二つを組み合わせて,人類は太古以来つねに直線的な進歩の過程をたどってきたという発展段階論が生まれる。19世紀アメリカの民族学者 L.H.モルガン(1818〜81)がその代表で,主著『古代社会』で,原始共産制に始まる野蛮・未開・文明の2段階進化説を提唱した。イギリスの E.B.タイラー・J.G.フレーザーらがその派に数えられる。この説は,人類文化を単一的な座標軸で,総体的に捉える視点を開いた点では画期的だが,体系化を求めるあまり実証的裏付けを欠いたため,やがて,単一起源による文化伝播説,両者を組み合わせた文化圏説などによる反撃をうけた。20世紀に入ると,文化の「多系的進化」を説くアメリカのボアーズらにより,「新進化主義」として復活している。