●文化形態学 ぶんかけいたいがく
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文化形態学とは,文化を有機体とみなし,内的構造の複合性と発生の歴史文脈を分析して,文化の本質と発展過程を追求する民族学の一部門である。ドイツのフロベニウスが創開した研究法で,文化要素の分布を地図上で明確にして,その典型的配列と複合体を初めて“文化圏”と呼んだ。文化は有機体であるので内在する成長源としてのパイデウマという“生命力”が各文化の形態を決める。パイデウマが突如として出現し人の心を捕捉して,興奮状態のうちに文化を誕生させる。印象深いこの経験が演劇的儀礼の形で表現されて,さらに文化は成長する。もとの意味と感情が消え,功利を求める応用のみになるにつれて文化は破滅する。文化の本質を探るならば,その背後に隠れているパイデウマへさかのぼる必要がある。〔参考文献〕大林太良「フロベニウスの理論」蒲生正男編『現代文化人類学のエッセンス』1978,ぺりかん社