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●プロメテウス神話 プロメテウスしんわ

ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD 

 ギリシア神話における巨人神プロメテウスにまつわる神話。ここには火という人間文化の起源とその性格,知のあり方などの重要な概念がみられ頻繁な論考がなされている。概略は「先に(プロ)知る者(メーテウス)」という名のごとく主神ゼウスに知において比肩する彼がゼウスを欺き,牛の取分として人間には肉を,神々には骨が配せるよう工夫して怒らせ,ために人間から火が奪われる。しかし再び彼はうまうまと天界から火を盗み出して人間を救い,その罪によりゼウスによって岩山にくくりつけられ鷲に肝臓が喰われては再生し,繰り返し喰われるという罰を与えられたが,のち,彼の知が必要となって許される,というものである。ここにみられる天界からその意思に逆って計りごとをもって火(あるいは穀物)を盗み出すというモチーフは多くの神話に共通的にみいだされ,人間文化,食物などの起源を物語る一つの典型的神話として,そうした神話をプロメテウス型神話と呼ぶ。