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●プロノイア制 プロノイアせい

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 ビザンツ帝国後期の土地制度。元来は,配慮・世話という意味のギリシア語。一定の軍事的奉仕・勤務の代償として,皇帝が国有地の租税徴収権・用役権を授与する制度で,アレクシオス1世(在位1081〜1118)時代に初めて下賜され,さらにマヌエル1世(在位1143〜80)により授封者の範囲が著しく拡大された。13世紀後半,ミカエル8世(在位1259〜82)時代から世襲化が生じ,授封者は,プロノイア居住農民に対し,単なる用役権を越えて領主的支配権も確立した。しかし,プロノイア保有者がどの程度の軍事的義務を負ったのか,さらに軍事力全体のなかでプロノイア軍はどの程度の比重を占めていたのかは,明らかではない。おそらく,後期ビザンティン帝国にとって,ごく限られた意味しかもたなかったと思われる。したがって,プロノイア制をもってビザンツ帝国の封建制度成立を結論するのは問題と考えられている。