●風呂敷 ふろしき
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物を包む方形の布地。小は二幅物から,大は七幅物の蒲団風呂敷まである。風呂敷という名称は,江戸時代の天和・貞享年間(1681〜88)の文献にみえるのが最初である。それ以前は平包(平裹,ひらづつみ)と称し,平安時代から使用されていた。大阪四天王寺の『扇面古写経』の下絵に,衣類を平裹に包んで頭上運搬している図がある。平裹が風呂敷と称するようになったのは,江戸時代における銭湯の流行のためであった。宝永(1704〜11)ごろまでは,入浴のとき男は風呂褌,女は湯文字を身につけて入っていた。そして,方形の布を,足を拭うために敷いたり,漏れ物や風呂道具を包んだりするために用いた。風呂で敷くので方形の布を風呂敷と呼び,物を包む方形の布(平裹)も風呂敷と称するようになった。東北地方では江戸時代末期から,厳寒の際女性が,フロシキボッチと名付けた風呂敷を,頭巾(ずきん)として用いている。都会では,明治・大正期にお高祖頭巾として,紫縮緬(ちりめん)などの上等の裂地を頭巾とした。